感染症の予防に重要な免疫の働きは、食事の影響を受けることが知られています。実際、新型コロナウイルスの感染と、食事パターンに関連性を認めることを示した研究も報告されています。ただ、これまでに報告されている研究結果は、精度の高い手法で解析したものではありませんでした。
そんな中、新型コロナウイルスの感染リスクと食習慣の関連性を検討した研究論文が、栄養学の専門誌「ニュートリエンツ」に2021年6月20日付で掲載されました。
この研究では英国に在住している40~70歳の3万7988人が対象となりました。コーヒー、お茶、魚(魚油)、加工肉、赤身肉、果物、野菜などの摂取頻度と、20年3月から11月に実施された新型コロナウイルスPCR検査の結果が調査され、食事パターンと感染リスクの関連性が検討されました。
なお、結果に影響を与えうる年齢、性別、教育水準、雇用状態、喫煙状況などの因子で統計的に補正して解析しています。
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