科学が証明!ストレス解消法

ヘンテコな動きをすると落ち込んでいても元気が出る

元気が出る(写真はイメージ)/(C)iStock

 寒い冬はただでさえ気持ちが沈みやすいというのに、オミクロン株の猛威で再び抑圧された状況下で生活を送らざるを得ない--。そんな雰囲気が漂ってきました。

 ストレスがたまりそうなときは、「ヘンテコな動きをすると楽しい気持ちになる」いう米サンフランシスコ州立大学のペパーらの研究(2012年)を思い出してください。

 実験では、110人の大学生を、「背中を丸めてしょんぼりと縮こまった姿勢で歩くグループ」と、「同じ側の手足を同時に動かすヘンテコな動きで歩くグループ」に分け、アクション後に元気度(幸福感・絶望感、楽しい・悲しい記憶の想起など)を自己評価してもらいました。

 その結果、ヘンテコな動きのチームは元気度が大幅に向上。しょんぼりした姿勢のチームは、実験前の予備調査では元気度が高かった人たちですら、アクション後は元気度の大幅な低下が見られました。つまり、楽しい動きは元気になり、しょげた動きは元気をなくさせるというわけです。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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