疲れる、ボーッとする…女性に多い「甲状腺機能低下症」とは?

「ところが、適切な治療を受ければ、見違えるほど元気になり、仕事、運動、食事など健康な人と同じように何でもできるようになります。甲状腺機能低下症で重要なのは、この病気を疑い、診断・治療にまでたどり着くということなのです」

 甲状腺機能低下症は、血液検査でフリーT3、フリーT4という2種類の甲状腺ホルモン、TSHという甲状腺刺激ホルモンの量を調べればすぐに分かる。「フリーT3、フリーT4が減少」「TSHが増加(甲状腺ホルモンの減少で、甲状腺刺激ホルモンが増加する)」のどちらかに該当すれば、甲状腺機能低下症と診断される。

「甲状腺疾患の専門病院でなくてもできる検査です。ただし、普通に血液検査を受けるだけでは、T3、T4、TSHの値まで調べないことがほとんど。健康診断、人間ドックの項目にも一般的には入っていません」

 先に挙げた甲状腺機能低下症が疑われる症状があるなら、「甲状腺の検査もしてほしい」と自ら申し出るべきだ。

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