あなたの「免疫力」が数値でわかる 客観的なチェック方法が登場

「免疫力を知るには、複数の細胞の総合的な力を調べなくてはなりません。その方法はこれまでありませんでした。そこで、多数の健常人の血中の免疫細胞の数、比率、増殖能力などをデータベース化し、それを指標に、人の免疫力を判定するようにしたのです」

 結果は、免疫力年齢、Tリンパ球の年齢、免疫力スコア、免疫力グレードで示される。年齢は若いほど、スコアとグレードは数字が大きいほど、免疫力が高い。

「たとえば、69歳の男性は、免疫力年齢が55~58歳、Tリンパ球年齢が46~48歳、免疫力スコアが24段階の23、免疫力グレードはⅣ(5段階)で、『安全圏』という判定でした。61歳の女性は、免疫力年齢が72~75歳、Tリンパ球年齢が63~66歳、免疫力スコアが24段階の17、免疫力がグレードIIIで、『要観察圏』でした」

 免疫力は、細菌やカビ、ウイルスなどの感染、そしてがんなどから身を守るシステムだ。免疫力が低下すると、感染症やがん、動脈硬化による脳血管障害、心疾患のリスクが高まることが研究で明らかになっている。

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