音・光・振動…一番スッキリ起きられる「目覚まし」はどのタイプ?

 たくさん寝てもスッキリしない……。そんな人は「起き方」に問題があるのかも。どんな起き方が理想なのか? 専門家のアドバイスを参考に、最新の機能性目覚まし時計をチェックした。

「快適に目覚めるには、日々の睡眠・覚醒のリズムを一定にして、規則正しい生活リズムを送ること。その鍵を握るのが“時計遺伝子”です」
 こう言うのは睡眠コンサルタントの友野なお氏。時計遺伝子とは体内時計をつかさどる遺伝子群のことだ。

「例えば時計遺伝子の制御によって、起きた後の活動に大変重要な“コルチゾール”というホルモンが、深夜から早朝にかけて分泌されます。それを考慮すると、分泌直後の午前5時半~8時半の3時間が、起床の“ゴールデンタイム”です」

 体のリズムに合わせて起きると、スッキリ目覚められるというわけ。そのゴールデンタイムに起きるには、準備が大切だ。

「まずは“カーテンを開けて眠る”こと。外界が明るくなるにつれて寝室も明るくなるので、心地よい自然な目覚めが促されます。次に“毎日同じ時間に起床する”こと。体内時計を狂わせないことが大事です。最後に“起きる動機付けをする”こと。起きたらコレをやる! という楽しみを見つけるとベターですね」

 理論は分かった。だが、実際はなかなかスッキリと起きられない。そこで手助けになるのが目覚まし時計。近ごろは“起こし方”にこだわる、機能性目覚まし時計が増えている。

 まずは、話題沸騰中の「光目覚ましOKIRO(オキロー)」。朝日と同等の1万3000ルクスの明るさで、設定した30分前から、太陽が昇るように徐々に明るく顔回りを照らしてくれる。これは前出の友野氏が勧める“カーテンを開けて寝る”のと同じ作用。何より曇りや雨の日でもOKなのはグ~。音は慣れるほど起きにくくなるが、光は慣れるほど起きやすくなるのもメリットだ。

 大きな音は体にとってストレス。それより「小鳥のさえずりや音楽で優しく起きる方がいい」と友野氏は言う。

「選べる鳥の鳴き声クロック」は、本物の野鳥の鳴き声をデジタル録音した音源を使用。電子音を含め3つのアラーム音から選べる。夏の軽井沢のような目覚めが期待できるかも。

 隣で寝ている家族を起こしたくないという人には、振動で起こす「ベルマンアラームクロック・クラシック」。もともと聴覚障害者のために開発された物だが、携帯電話のバイブの5倍以上(※開発者実感)の強力な振動が、朝に弱いOLなどにも評判だ。

 何度鳴ってもアラームを消してしまう二度寝派には、ゲームをクリアするまで止まらないアラームクロック「スポーツタイムズ」はいかが。バスケットボールとゴルフから選べる。

※取材協力=楽天市場、東急ハンズ

関連記事