風邪薬は要注意…前立腺肥大なら知っておくべき4つのポイント

(3)風邪薬が危険

 風邪薬のほとんどに、交感神経を刺激するエフェドリンの成分が含まれている。

「肥大症の人は、肥大化した前立腺が尿道を圧迫しています。そこにさらにエフェドリンで交感神経が過剰に刺激されると、尿道がぐーっと締め付けられ、尿が出なくなる急性尿閉を起こします。尿がパンパンにたまっているのに出ないのですから、非常に苦しい。管を通して尿を排出させたり、場合によっては手術など、病院での緊急の治療が必要になります」

 風邪薬と並んで要注意なのが、アルコール。特にビールだ。これも急性尿閉の原因になる。

「前立腺が充血してより尿道を圧迫し“出口”が狭くなるのに加え、腎臓からたくさん尿が作られることが問題。膀胱(ぼうこう)に一気に尿がたまり、膀胱の壁が薄くなって伸びた風船のようになります。膀胱が収縮できず、尿が排出されないのです」

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