目標値はそれぞれ コレステロール値は一律で下げなくていい

 さらにほかのリスク因子として、(1)加齢(男性45歳以上、女性55歳以上)(2)高血圧(3)糖尿病(4)喫煙(5)家系に心筋梗塞や脳卒中を起こしたことがある人がいる(6)HDLコレステロールが40未満――の6つがある。(1)~(6)のうち、該当する項目はいくつあるかを、まずチェックする。

「血管に付着したLDLコレステロールが活性酸素によって酸化すると、血管が傷つきやすくなり、もろくなります。血栓(血液の塊)もくっつきやすくなり、血液の通り道が狭くなる。それが動脈硬化の進行につながるのですが、実はLDLコレステロールが多少高い程度では問題ない。それよりも、血管を傷つける因子をどれくらい持っているかが重要なのです」

 そこで、LDLコレステロールの目標数値は、(1)~(6)の該当数によって変わる。(1)~(6)のうち該当数がゼロなら160未満、1~2個なら140未満、3個以上なら120未満が目標だ。

2 / 4 ページ

関連記事