朝晩2回でリスクを把握 「血圧」は家庭でこそしっかり測る

 夜間の血圧が高いかどうかの判断材料になるのが、夜寝る前の〈夜間血圧〉や、朝起きた時の〈早朝血圧〉だ。これは家庭でなければなかなか測れない。

 家庭血圧の測定は命を救う。正しい血圧の測り方をしっかり覚えておきたい。

「1日2回、朝起きた時と、夜寝る前に測り、手帳などに記録しておきましょう。起床後、トイレを我慢したまま測定すると数値が変化してしまうので、済ませた後に測ってください。夜はお酒を飲んだ後だろうが、お風呂に入った後だろうが、布団に入る直前に測ればOKです」(正林院長) 患者の中には、良好な数値が出るまで何度も測る人が少なくないという。1度の測定につき1回測れば十分。何度も測った時は、平均ではなく測った回数分の値をすべて記録しておく。血圧の変化やバラつきを把握することが重要なのだ。

「測定する時の姿勢は、上半身を起こしてください。寝転んだ状態で測ると数値が変動してしまいます。椅子に座ったままでも、あぐらをかきながらでも問題ありません」(正林院長)

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