冬の健康維持にも“ミネラル入り麦茶”を

 本格的に寒くなるこれからの季節、高血圧の人が特に気をつけなくてはならないのが「ヒートショック」だ。どういうことなのだろうか?

 これは室温の変化によって血圧が急激に上昇あるいは下降したり、脈拍が速くなったりして体に異変が起こる状態をいう。たとえば入浴中の突然死がその最たるものといえるが、赤穂化成、ノザキクリニック、伊藤園が行った研究の結果、特に高血圧の人のヒートショック対策として、ミネラル入り麦茶を飲むことが効果的であるという事実が明らかになったのである。

 研究では成人男女32人を2つのグループに分け、ミネラル入り・なしの麦茶各500mlを6カ月間継続飲用させたところ、ミネラル入り麦茶のグループのみにおいて血流改善・収縮期血圧(最高血圧)・拡張期血圧(最低血圧)のいずれも低下傾向が認められたという。



「今回注目すべきは拡張期血圧が下がったこと。拡張期血圧は心臓が収縮していない時の血圧なので、この血圧が高い場合は血管が硬くなっていることを示しています。ですから拡張期血圧が下がるということは、血管が柔らかくなったということが考えられ、心臓の負担をかなり減少させていると判断できるのです」(ノザキクリニック・野崎豊院長)

 さらに研究では血液通過時間が短縮する「血液さらさら効果」も認められたというから、ミネラル入り麦茶は加齢に伴い動脈硬化が進みがちな高齢者にはお勧めできる飲み物といえるだろう。また冬は室内で過ごすことが多いが、暖房の効いた部屋は空気が乾燥するため、気がつかないうちに体の水分が失われやすいという。その点でもミネラル入り麦茶は水分やミネラルが補給できるうえ、カロリーもカフェインもゼロだから毎日無理なく健康的に飲めるはずだ。

 冬場も〝健康飲料〟として準備しておきたい。