腎臓のトラブルかも…尿の「泡」と「色」で病気を見つける

 腎臓の働きを調べる指標として、最近は、クレアチニン値と年齢・性別から計算する「eGFR」(推算糸球体濾過量)が重要とされ、尿蛋白は軽視されている傾向があるという。

「『eGFR』もいいのですが、もっと尿蛋白を重視すべきです。尿に蛋白が漏れ始めているということは、腎臓に何らかの異変が起きている可能性がある証拠です。健康診断などで、蛋白が出ていると言われても、そのまま放置する人が非常に多い。痛くもかゆくもありませんし、見た目も大きな異常はないため、〈この程度なら平気だろう〉と甘く考えているのです。そのまま放っておくと、腎機能がどんどん悪化する可能性があるので、もっと注意すべきです」

 蛋白の漏れを意識するためにも、泡のチェックは大切なのだ。

■赤、褐色、白…それぞれ症状が違う

 尿の「色」にも注意したい。真っ赤な尿はもちろん、コーラのような褐色の尿が出る場合、医師の診察を受けた方がいい。いわゆる血尿だ。

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