「緊張」と「弛緩」が原因 中高年のツラ~イ便秘スッキリ解消法

「体操やジム通いを日課にしようとしても、ストレスになって睡眠に悪影響を与えます。それでは逆効果なので、便秘の方には自宅の周辺を2、3周ほど散歩することを勧めています。1周目はただ歩くだけでもいいですが、2周目は少し急ぎ足で歩いたり、3周目はコースに坂道や歩道橋を入れるなど工夫する。これで十分です」(酒井理事長)

 シャワーではなく、風呂にしっかりつかって腸を温めることも大切だ。

「腸は絶えず腸液を分泌して、腸内の悪玉菌を増やさないように調整しています。しかし、腸周辺の血の循環が悪い人はその機能がうまく働かず、便秘になってしまう。腸を温めて血の巡りをよくするためには、湯船にぬるめのお湯を張り、なるべく長くつかるのが効果的です」(酒井理事長)

 お湯の温度は、夏は39度、冬は40~41度を目安にする。まず湯船に15分つかってから、髪や体を洗い、最後に再び10分ほど湯船に入る。少なくとも25分以上、湯につかるのが望ましい。パジャマを着て布団に入った時、体の中からポカポカが続くようなら、腸が温まっている証拠だ。

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