肩が痛いと思ったら実は…死に直結「急性冠症候群」の恐怖

「特徴的な症状は、胸痛や息切れです。しかし、意外な症状が出ることもあります。私の知人は肩の痛みで心電図をとったら心筋梗塞で、病院に着いた時には心破裂を起こしていました。肩凝り、歯痛、腹痛、腕の痛みなどの症状を訴える人もいます。これまで感じたことがない痛みがあったら、循環器科のある病院をすぐに受診すべきです」

■冷や汗もひとつのポイント

 もうひとつのポイントは、冷や汗だ。
「冠動脈の狭窄(きょうさく)で心臓のポンプ作用が弱まると、交感神経が心臓を動かそうと信号を出します。交感神経が優位に立つので、汗が出るのです」
「症状が弱い」「しばらくして治まった」という時も、油断は禁物だ。

 不安定狭心症は対処が遅れると心筋梗塞につながり、さらに対処が遅れると死ぬ。
 ただ、心筋梗塞の治療技術は向上しており、早い段階で病院に運ばれれば、病院内の死亡率は6%と低い。

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