最近、海外の調査で、「意外な事実」が判明した。シャンプーや歯磨き粉、化粧品などに使われている防腐剤のパラベン(パラオキシ安息香酸エステル)や殺菌剤のトリクロサンの尿中濃度が高い人は、血液検査でアレルギー体質を示すIgE抗体陽性である人が多かったのだ。
「食物アレルギーに限らず、さまざまなアレルギー体質の原因になるのではないかとみられ、研究が進められています」
ちなみに海外では、「環境に与える影響を懸念して」という理由で、トリクロサンなどの商品への使用の段階的停止を発表している大手製薬会社もある。
子供の食物アレルギーは、成長にともない徐々に症状が軽くなり、消えてしまうことがほとんど。しかし、大人の食物アレルギーは、一度発症するとずっと付き合っていかなければならないケースが少なくない。