50代以上の半数がかかる「前立腺肥大症」は手術で治る

 しかも、再発率がTURPに比べて半分程度だという。

■射精機能を残す方法も

 その効果はテキメンだ。ある60代の男性Aさんは前立腺肥大による典型的な頻尿で、夜間は3回以上、昼間は1時間おきにトイレに立つため、寝不足に陥り、仕事にも支障が出ていた。

 ところがHoLEP手術を受けた後、頻尿はピタリと止まり、700ミリリットルあった残尿(膀胱にたまっていた尿)が放出されてゼロに。体全体のむくみも取れ、体重も1週間で1.5キロ程度痩せた。

「手術前は尿漏れもひどく、トイレに立つたびに下着を濡らしていましたが、手術後はそれもなくなりました。長時間の会議でも尿意がなく安心です。体がむくんでいたせいか、階段で息切れすることもありましたが、それもなくなりました」(Aさん)

 最近は、こうしたメリットが広く浸透し、多くの医療機関でHoLEP手術が行われている。

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