出血の様子に注意! 痔と思ったら「大腸がん」の可能性も

 (1)は、血が便に混じっている。大腸がんは直腸がん、S字結腸がんがトップ2で、肛門に近い場所ほど血の色が赤い。ただ、大抵は“真っ赤”というより“どす黒い”といった感じだ。

 (2)は、どちらかというと軟便で、ドロドロした便に血が混ざっている。トマトケチャップのような、ドローッとした赤みがかった便。

 (3)は、(1)のように「血が便に混じる」ではなく、血が肛門からポタポタ、あるいはピューッと出るような出血。肛門を拭いたトイレットペーパーに血がつく。血の色は真っ赤なことが多い。

「どの場合も一度は病院で検査を受けて欲しいのですが、特に(1)は、消化器科の早めの受診を勧めます。(2)も、大腸がん以外の消化器系のがんや、胃潰瘍などの炎症の原因を調べた方がいい」

 冒頭のAさんは典型的な(1)の出血。加えてチェックすべきだったのは、“いつもの痔の症状”があるかどうか、だった。

3 / 4 ページ

関連記事