症状もピタリ 花粉症の「眠気」とおさらばのオススメ薬

「花粉症の薬は何種類もありますが、ほとんどに抗ヒスタミン剤が含まれているので、どうしても眠気が生じます。しかも、花粉症の症状が出る前から飲まなくてはならないのがナンセンス。私も使っていて、患者さんにも勧めているのは、漢方薬の小青竜湯です。即効性があり、眠気などが起こらない」

■「必要な時だけ」でOK

 石井院長は泌尿器科専門医であり、漢方専門医だ。患者の大半は主に泌尿器科疾患を抱えている人だが、花粉症のシーズンになると、「耳鼻咽喉科で処方されている薬では、眠くて仕方がない。効き目も弱い。ほかにいい薬はないか」と相談されることが非常に多い。そういう時は小青竜湯を勧め、さらに「毎日飲むのではなく、朝のニュースで流れる花粉症の飛散量情報をチェックし、今日はマズイと思ったら飲むように」とアドバイスするという。

「私や患者さんの経験から、小青竜湯は、服用して10~15分ほどで効いてきます。保険適用になっているのは1日3包ですが、1日6包くらいまでなら、副作用の心配はありません。まず1包服用し、効き目が弱いと思ったら、さらに1包追加する。昼も同じです。夕方以降は、花粉の飛散量はぐっと減りますから、症状が出なければ服用しなくていい」

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