雨が降っている時も、夕方以降と同様に花粉の飛散量は少ない。
「飲むか飲まないか、朝の花粉飛散量情報で決められるのが、小青竜湯のいいところです。花粉症が治る病気なら薬を早めに飲み始めるなどの対策もいいが、現在は対症療法しかない。それに合っているのが小青竜湯なのです」
鼻詰まりには一般的にはステロイドが入った点鼻薬が処方されるが、石井院長は血管収縮作用の成分を含む「ナシビン」という点鼻薬を勧める。
「鼻詰まりは、鼻の中の炎症で血管が拡張して起こる。それを収縮させるのがナシビンです。小青竜湯と同様に、即効性があります。昔からある薬なので、ステロイドが入った点鼻薬と比べてはるかに安い。そのため、耳鼻咽喉科ではあまり処方されない傾向があるようです」
石井院長は花粉症で薬を服用したが、眠くて仕事にならなかった経験があるという。それがきっかけで、眠くならず、効果の高い薬を探すようになった。行き着いたのが、小青竜湯とナシビンなのだ。