痛くも恥ずかしくもない! カプセルで大腸がんチェック

 従来の大腸内視鏡に比べると楽チンな検査だが、大腸カプセル内視鏡を受けた人が「これも改善されればなおいい」と口にすることがある。

「下剤の量です。大腸内視鏡でも必要ですが、それよりも多く飲まなくてはなりません。カプセルを飲む前に2リットル、カプセルを飲んでから1.8リットル。それ以上飲まないといけない方もいます」

 カプセルをのむ前の下剤は腸をきれいにするため、カプセルをのんだ後の下剤はカプセルを“後押し”するためだ。

「後押しの下剤を飲まないと、大腸カプセル内視鏡のバッテリー切れになり、大腸をくまなく調べられません」

 それでも、大腸カプセル内視鏡をいち早く臨床に取り入れた海外より、下剤の量は非常に少ない。海外では検査前日と当日の2日間絶食で、合計6リットルの下剤を飲む。最近は、日本の3.8リットルの下剤を見習い、少なくする傾向にあるという。

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