認知症を早期発見する「脳萎縮解析検査」のスゴさ

 数値で2を超えると、認知症の疑いが強いとみなされ、冒頭で紹介した認知機能検査が行われる。

 ちなみに、脳の機能に影響は出ていないが、飲酒量が多い人は前頭葉に萎縮が見られることが多いという。

 脳萎縮解析検査は、人間ドックや脳ドックの一部に組み込まれていたり、オプションとして追加できる場合が多い。どうせ高いお金を出して受けるなら、上手に役立てたい。笹沼院長が強調するのは、認知症は老化現象によって起こるものではなく、生活習慣病の成れの果てと考えるべきだということだ。

「動脈硬化が進んでいる人は、脳血管障害などを起こしやすく、当然ながら、それによる認知症のリスクは高くなります。糖尿病が悪化している人は、やはり認知機能が低下しやすい。脳の萎縮だけを気にするのではなく、トータルで、認知症予備群かどうかを調べた方がいい」

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