花粉症シーズンが終わってからも怖い「合併症」の深刻度

「目のかゆみ、充血、目やにといった花粉症の症状は、目の粘膜に花粉というアレルゲンが侵入して起こるアレルギー性結膜炎です。症状が重くなると、『春季カタル』を発症するケースもあります。重篤なアレルギー性結膜炎のことで、激しい目のかゆみや痛みで目を開けられなくなる人もいる。角膜に大きな傷ができたり、濁りが出て視力が落ちてしまう場合もあります。もともとアトピー性皮膚炎の患者さんが花粉症によって発症するケースが多いので、注意してください」

 また、コンタクトレンズを使用している人は、レンズと目の間に花粉が入り込んで角膜を傷つけ、表層角膜炎になるケースもあるという。花粉の季節はメガネにしておいた方が無難だ。

 腰もしっかりガードしたい。花粉症によってくしゃみを連発したり、頻繁に思い切り鼻をかむことで腰に想像以上の負担がかかり、ぎっくり腰や腰痛を悪化させる人もいる。あぐらなど腰に負担がかかる姿勢のままくしゃみをすることはなるべく避け、腰痛持ちの人は日頃から腰周辺の筋肉をほぐしておく。

 花粉は“万病のもと”なのだ。

3 / 3 ページ

関連記事