また、肝硬変の60代女性が粉末ウコンを毎日スプーン1杯飲み始めたところ、2週間で症状が悪化して3カ月後には死亡した事例もある。
肝機能に障害がある人は肝臓に鉄分が蓄積されやすく、ウコンに含まれる鉄分が過剰にたまることで症状を悪化させるといわれている。
ウコンの主成分であるクルクミンの1日当たりの許容摂取量は体重1キロ当たり3ミリグラム以下。健康な人も取り過ぎには気をつけたい。
注意すべき健康食品は豆乳やウコンだけではない。横浜創英大名誉教授の則岡孝子氏(栄養学)は次の4種類についても警鐘を鳴らす。
■β―カロテン
高い抗酸化作用があり、がんや動脈硬化の予防効果が注目されている。しかし、サプリなどから取り過ぎると、β―カロテン過剰症になり、全身の皮膚がはげ落ちたり、関節や骨の痛み、脱毛、頭痛などの症状が出るケースがある。