健康食品の過剰摂取が招く「アレルギー症状」「肝機能障害」

■セレン

 強力な抗酸化作用があり、老化防止や生活習慣病の予防に有効だといわれている。摂取上限値は1日350マイクログラムで、過剰摂取すると、胃腸障害や神経障害を起こしたり、髪の毛が抜け落ちる人もいる。

■脂溶性ビタミン

 ビタミンA、D、E、Kといった水に溶けないビタミンは、尿などで体外に排出されず体内に蓄積されるため、過剰摂取に注意したい。
「A」は上限値が1日3000マイクログラム。過剰摂取すると吐き気や頭痛が起きたり、中枢神経系に悪影響を与える。
「妊婦が過剰摂取すると、赤ちゃんの先天性異常を引き起こすことが報告されています」

「D」はカルシウムの吸収を促進するため、過剰摂取すると筋肉や腎臓にカルシウムが沈着し、腎臓結石の原因になる。上限値は1日50マイクログラム。
「ビタミンCなどの水溶性ビタミンは多めに摂取しても尿などで排出されますが、それでも、過剰摂取は下痢や吐き気、筋肉疲労を促進します」

 健康食品には効能も害もあるのだ。

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