よく効いて副作用も軽い…C型肝炎治療の“最強兵器”とは?

 2組ある。まず、「アスナプレビルとダクラタスビル」の組み合わせ。次に、「ソフォスブビルとレディパスビル」の組み合わせだ。3剤併用と何が違うか? まず、インターフェロンを使わない。そのため、副作用が格段に軽減される。

 次に、著効率が3剤併用に増して高い。
「特にソフォスブビルとレディパスビルでは、98%の著効率が得られています。しかも、耐性ができにくい薬だという点が非常に大きい」

 新薬シメプレビルは耐性ができやすい。そのためシメプレビルを用いた3剤併用で効果が見られなかった場合、ウイルスが耐性を獲得して、打つ手がなくなってしまう。

「初回や再燃の患者さんは90%近い著効率なのでまだいいですが、2剤併用で無効だった患者さんが3剤併用療法を行っても、著効率は50%という結果が出ています。2人に1人は効果がないばかりか、耐性の問題もあります。だから、発がんのリスク判定をして、治療が待てるのか否か判断すること。さらに3剤併用療法を行うとした場合、勝算がどれほどかを判断することが重要です」

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