従来方法は古い 糖尿病と診断されたら受けるべき最新検査

「ですから、糖尿病と診断されたら、患者さんはがんや心臓のためのCT検査、脳梗塞や認知症発見のためのMRI検査を受けることが必要なのです。私はそれをすべての糖尿病の患者さんに勧めています」

 その効果は抜群で、AGE牧田クリニックでは糖尿病患者のうち毎年10人に肺、15人に胃や大腸にがんが発見されるそうだが、亡くなった人はいないという。

 また、同クリニックの糖尿病患者800人が心臓CTを受けたところ、なんと15%の患者に重大な問題が起きていたことがわかったという。

「心臓の太い動脈が詰まり、心筋細胞の壊死を招く心筋梗塞寸前の状態の人が多数見つかり、冠動脈の中へカテーテル(細い管)を挿し入れて、ステント(金属の筒)などで狭窄(きょうさく)箇所を広げる必要のある人が15%もいたのです。中には、心臓の太い動脈がすべて詰まりかけており、足の静脈で代用する緊急手術を行った人もいました」

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