天皇陛下執刀医も指摘 “てっぺんハゲ”は心臓病に気をつけろ

 男性ホルモン=アンドロゲンの中で、最も分泌量が多いテストステロンは、「5α―リダクターゼ」という酵素の働きによってジヒドロテストステロン(DHT)に換えられる。

 このDHTは男性の薄毛の最大の原因といわれ、さらに冠動脈疾患にも大きく関わっている。

「頭頂部がハゲていると冠動脈疾患のリスクがアップする仕組みについては、はっきり分かっていません。テストステロンそのものは抗動脈硬化作用があるようですが、テストステロンをDHTに換える酵素の活性化と、体内のアンドロゲン受容体は動脈硬化促進に関係するといわれています」(東丸氏)

■胸毛が生えている、ぽっちゃり体形も危ない

 天皇陛下の執刀医を務め、6000人以上の心臓病患者を手術した順天堂大の天野篤教授も、心臓病になりやすい人の特徴として「頭頂部の薄毛」を挙げ、さらに「胸毛が生えている人」「ぽっちゃり体形な人」も加えていた。やはり、男性ホルモンが関わっているようだ。

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