「胸毛が生えている人はそれだけ男性ホルモン=アンドロゲンが多いといえます。アンドロゲンは加齢によって減っていきますが、アンドロゲンに対する感受性は強いままなので、冠動脈疾患を起こしやすいのです」(東丸氏)
ぽっちゃりした小太り体形は、ハゲと冠動脈疾患の両方の要因になるメタボに関係している。
「冠動脈疾患の患者は、若くてスリムな体形の人は比較的少ない印象です。若い頃は何でもなくても、中年期になると内臓脂肪が蓄積され、体重が少し増えただけで急激な代謝の変化を促します。インスリン抵抗性を生じさせたり、中性脂肪やコレステロールを増やしたりして、冠動脈疾患のリスクをアップさせてしまうのです」(東丸氏)
頭頂部の毛が薄い、胸毛が生えている、小太り体形の3つに思い当たる人は、普段から冠動脈疾患の予防を心掛けておいたほうがいい。
脂っこい食事を取る回数を減らす。なるべく歩く時間を増やす。エスカレーターやエレベーターを使わずに速足で階段を上がる。そうした積み重ねが、心臓を守ることにつながる。