注目の人 直撃インタビュー

夏井睦氏が語る「炭水化物が人類を滅ぼす」の根拠

本人も痩せて持病も克服/(C)日刊ゲンダイ

――ずっと、米で育ってきたのに?

 日本人は大昔から米を食べているように思うけど、違いますよ。米を3食取るようになったのは1960年代以降です。昔の人は野草や野菜を中心に食べてきた。穀物がないと生きていけないというのは幻想です。たばこや酒のような「嗜好(しこう)品」のひとつでしかないと思います。

――なぜ、そんなに穀物が悪いのですか?

 血糖を上げる食物は糖質だけです。そして血糖を下げるホルモンはインスリン一つしかありません。インスリン分泌に異常が起きたら糖尿病まっしぐらです。糖質制限をすれば血糖は上がりませんから、糖尿病にならないのです。

■一日に必要な糖分は大きめの角砂糖1個

――糖分がそれほど体に良くないのですか?

 前提として、体重60キロの男性の全血液約4リットルに、ブドウ糖は4グラム含まれています。分かりやすくいうと角砂糖が1個3グラム、つまり全身に必要なブドウ糖は大きめの角砂糖1個ということになります。ところが、パン1枚で角砂糖8個分、ご飯1杯で14個分もの糖分があるのです。明らかに取りすぎです。

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