注目の人 直撃インタビュー

夏井睦氏が語る「炭水化物が人類を滅ぼす」の根拠

著書は20万部突破/(C)日刊ゲンダイ

――そもそも、先生はカロリーの概念そのものに疑問を呈していますね。

 人間は何のために食べるか。3つの目的のためです。体の維持、体温の維持、そして活動のエネルギーです。人間の体には60兆個の細胞がありますが、1日1兆個の細胞が壊されては新たにつくられます。だからその分だけタンパク質と脂質が必要です。カロリーの概念を「暖房のための燃料」とイメージするとしたら、食物のタンパク質や脂質は体をつくる材料として、かなりの部分が消費される「建材」です。食べたものの多くは「建材」として使われている。動物は「建材」として食物を食べ、その一部を「燃料」として燃やしていますが、「食物=カロリー数」という考え方は「食べたものは燃料になる」というもので、「建材としての食物」を考慮していません。こうしたカロリーの概念は間違いです。

■マヨネーズも焼き肉も気にせず食べていい

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