【最初はベンゾジアゼピン系以外の睡眠薬で】
日本で40年以上にわたり長く使われてきた睡眠薬がベンゾジアゼピン系だ。しかし最近、非ベンゾジアゼピン系やメラトニン受容体の薬が登場。さらに新しい作用機序の睡眠薬も登場予定だ。
「これらはベンゾジアゼピン系に比べて副作用が軽く、減薬もスムーズにいきやすい。最初に使うのに適しています」
■自ら医師に進言することも必要
ここに挙げた項目は、しっかり頭に入れ、時には自ら医師に進言すべき。
「睡眠薬の正しい使い方は医師の間でも浸透していません。早期に適切に使い、治療をすれば、不眠症は治ります。減薬も可能です。しかし現実は、効果をチェックされないままに漫然と処方され続け、結果的にやめづらくなっている患者さんがいます。別の病気で不眠が出ているのに、ずっと不眠症と誤診されている患者さんもいます」
むやみに睡眠薬を恐れず、上手に使うべきだ。