病気予防効果あり コーヒーで「体にいい」4つの成分

(C)日刊ゲンダイ

 国立がん研究センターの調査では、コーヒーをほとんど飲まない人に比べ、毎日飲む人は肝臓がんの発生率が約半分になり、毎日5杯以上飲む人は約4分の1に抑えられることがわかっている。

 他にも、口腔咽頭がん、前立腺がん、大腸がんなどのリスクを軽減させるという報告がある。

「ウィーン大学のソモザ博士は、がんを予防するコーヒー成分として、カフェインと併せて生豆に多く含まれるクロロゲン酸と焙煎豆に多いNMPが関与すると強調しています。3つの成分が相乗効果を表すというのです。最近では〈医者がなぜコーヒーを勧めないのか疑問だ〉と書かれた論文すら出てきました」

 コーヒーは脳卒中などの心血管系疾患の予防にも効果的だ。体がストレスを受けた時の血中脂肪酸の濃度を下げる働きがあるニコチン酸をはじめ、ピラジン酸やフラン酸などのニコチン酸類が血管の柔軟性と血液の凝固作用を改善し、動脈硬化を予防。血栓をつくりにくくする作用もある。

2 / 5 ページ

関連記事