私が勤務している大学の学科の新入生50人のメガネ率を調べたところ、女子は10人中3人(30%)、男子は40人中8人(20%)という結果でした。
コンタクトレンズの学生もいるはずですから実際のメガネ率はもっと高いことでしょう。
では、近視の割合は、実際どのくらいなのでしょうか。学校保健統計調査を使って高校3年生の視力を調べてみました。
眼科医は、視力が0.7未満0.3以上なら、必要に応じてメガネやコンタクトを使うように、また0.3未満なら常用するように指導しています。2013年のデータによると、男子の33.5%、女子の40.5%が視力0.3未満でした。そのときの生徒たちが今年の大学1年生ですから、この世代の一般的な近視の割合は女子10人中4人前後、男子40人中13~14人前後ということになります。
おじさん世代の常識は「メガネは男子、コンタクトは女子」。しかし少なくとも私の周りでは逆転しているようです。
その理由は“メガネ女子のほうがカワイイから?”“理系大学だから?”。
残念ながら大人に関する統計はありません。
ただ一説によると日本人の約半数がメガネを所持しているとか。一方、レーシック手術の普及で、最近では徐々にメガネの需要が減少しているという説もあります。
▽長浜バイオ大学・永田宏教授(医療情報学)
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