「胆石」を放置するとこんなに怖い…胆のうがん発症の恐れも

要注意/(C)日刊ゲンダイ

「胆のう炎の痛みは、胆石が胆のうの出入り口をふさいでいるのが起因ですから、ポロッと外れれば、痛みは消えます。だから、自然によくなったという人もいます。しかしこういう人も、やはり繰り返す恐れがあるので、病院での検査が必要です」
 さらに、胆のう炎を起こさず、無症状であっても胆石を持ったままでいると、胆のうがんのリスクが上がるという指摘もある。特に、40代以上の女性はリスクが高い。“痛みも何もないから大丈夫”などと思わないことだ。

 また、小さい石でも安心できない。小さい石は、胆のうから吐き出され、細い総胆管や膵管(すいかん)をふさぐことがある。特に総胆管や膵管が障害を受けると生死にかかわることがあるので注意が必要だ。

「胆のう炎の症状は、右上腹部痛、背部痛に加え、発熱、吐き気、黄疸(おうだん)などです。黄疸は尿が赤くなったことで気付くことが多いです。総胆管に石が落ちた場合や膵管が石でふさがれた場合、緊急で治療しないと手遅れになります」

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