喉が痛い…数時間で窒息死もある「急性喉頭蓋炎」の怖さ

ソバも喉を通らない/(C)日刊ゲンダイ

 治療はステロイドや抗菌剤の点滴が効果的だが、その効果が表れるより早く、気道がふさがることも少なくない。そのため、気管を切開するケースもあるという。
「実際、私が大学病院の救急にいた頃、男子中学生が運び込まれ、ご両親の許可を得て、その場で緊急気管切開をしたこともありました」(楠山院長)

 問題は、急性喉頭蓋炎は内視鏡などで喉の奥を調べない限り、口を開けただけでは判断できないこと。病院で診察してもらっても江藤さんのように口の中に異常が見つからず、「ただの風邪」と診断されるケースは多い。そのため適切な処置が施されないまま、症状が急変し、死亡することも少なくないという。
「そのため、医療訴訟になることも少なからずあります」(楠山院長)

 では、そうならないためにはどうすればいいのか? 
「食べ物や唾液を飲み込むと強い痛みがある、急にこもった声になる、息苦しいといった場合は耳鼻咽喉科で診てもらうことです。喉の奥を専用の器具で調べることができるからです。一般の方は喉の痛みということで風邪の延長である冬の病気のイメージがありますが、間違いです。季節性はなく、発熱や鼻水を伴わないケースもあります。糖尿病など免疫力が低下する持病のある人は、とくに注意しましょう」(楠山院長)

 疲れが出やすい中年男性は喉の痛みを侮ってはいけないのだ。

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