植物性油脂にたっぷり「トランス脂肪酸」は害にしかならない

マーガリンは危険/(C)日刊ゲンダイ

 東北女子大教授の加藤秀夫氏(時間栄養学)はこう解説する。
「各国のさまざまな研究によって、トランス脂肪酸が体に悪影響を与えることははっきりしています。悪さはしても、プラスに働くことはない。体には必要がないものなのです。すでに米国では食品への使用が禁止されていて、欧州では100グラム当たり2グラム以上のトランス脂肪酸を含む油脂の国内流通を禁止している国もある。南米やアジア各国でも食品への含有量表示を義務付けています」

■食品への表示義務化を再検討

 WHO(世界保健機関)も、トランス脂肪酸の摂取を抑えるべきだとして、1日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満とすることを勧告している。日本人の場合、1日当たりの総エネルギー摂取量を2000キロカロリーとすると、トランス脂肪酸の摂取量は2グラム未満が目標値になる。

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