不登校の原因にも 大人とはまるで違う子供の片頭痛サイン

写真はイメージです/(C)日刊ゲンダイ

 子供の片頭痛の起こり方には3つのパターンがあるという。
「まず、朝食を抜いて学校に行き、昼前に低血糖になって発作を起こすパターンです。
次に、体育の授業中に外気温が高かったり、体を動かして血管が急激に広がって発作を起こすパターン。さらに、学校がストレスになっていたり、逆に学校が好きで張り切りすぎて、学校帰りや帰宅後に発作を起こすパターン。もし、お子さんに最初に挙げた4つの特徴が見られ、さらに、この3つのパターンのどれかに当てはまるなら、子供の片頭痛治療に力を入れている頭痛外来を受診した方がいいでしょう」

 治療は、大人の場合と同様に、痛みの程度を軽くする予防薬と、つらい症状を軽減させる頓服薬の服用だ。予防薬では、抗セロトニン薬の塩酸シプロヘプタジンや抗てんかん薬のバルプロ酸ナトリウムなど。頓服薬はトリプタン製剤だ。

「トリプタン製剤は、海外の使用経験をもとにしながら、10歳前後を目安に頭痛の程度や健康状態を見ながら処方しています」

 これらの治療で、それまでと一転して、充実した学校生活を送れるようになる子供は多いという。
 もしかして我が子も……と思ったら。

3 / 3 ページ

関連記事