がん、心臓疾患、肝臓病…夫を早死にさせるのはこんな妻

写真はイメージです/(C)日刊ゲンダイ

 また、コルチゾールの持続的な上昇は免疫低下や慢性炎症も引き起こし、発がんリスクの上昇にも関わっているという。

■職場のストレスより家庭のストレスが深刻

 身近にいる妻がストレスの源になっている夫は、命の危険と背中合わせということなのだ。
 他にも、「妻の仕事が不調だと、夫が2.7倍の確率で冠動脈疾患になる」という報告もある。家庭で仕事のグチをこぼし、上司や部下への不満を口にする妻に対し、夫のストレスが増大するのが大きな原因だ。

 また、妻の何げない言動によって受ける無自覚ストレスが男性ホルモンを低下させ、ホルモンバランスが崩れることで心臓血管イベントが増加するという研究や、自律神経の異常により、動悸、めまい、頭痛、腰痛などの症状を引き起こすケースもあるという。

「男性は妻の小言や過度の要求に対してストレスを受けやすいといえます。男性は職場で長時間過ごしている場合が多く、そこでのストレスに対しては同僚や会社に相談するなどして、ある程度は対処できます。しかし、家庭で妻から受けるストレスに対しては誰にも相談できず、ひとりで抱え込んでしまう人が多いからです」(東丸教授)

 男性は女性よりも家庭で受けるストレスに弱い。家庭内ストレスによる妻の死亡率はそれほど変わらない結果だったのに、夫の死亡率が2倍以上にハネ上がるのはそのためだ。
 早死にしたくない人は家庭円満を心がけ、妻に態度を改めてもらうしかなさそうだ。

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