職場や自宅の独り言 「アウト」と「セーフ」の分かれ道

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■思考を整理する役割も

 また、頭の中で考えていることを口から音声として発し、それを耳に入れることでキチンと整理するために独り言をつぶやく場合もある。

「独り言には、気持ちを安定させたり、ストレスを発散させたり、思考を整理する働きがあり、ほとんどはこれに当てはまります。その状況に合致した独り言であり、〈思わず口に出たけど、周りに人がいることに気づいたらすぐにやめる〉ことができるタイプなら、放っておいても心配ありません」(奥田氏)

 テレビを見ながら、〈あーっ!〉とか〈よしっ!〉などと叫んだり、〈そうじゃないだろ〉と話しかけたりするのは気にしなくていい。〈よしいける〉〈うん、いい感じ〉といった自分を鼓舞するようなポジティブな独り言も問題ない。

「気をつけたいのは、〈ああ、どうにかして〉とか〈はあ……もう限界〉といったネガティブな独り言が増えた場合です。ストレスがたまっているサインなので、意識的に休息やリラックスを心がけてください。周囲の人がそうなら、ゆっくり休ませてあげたり、悩み事や不満がないかを聞いてあげるのがいいでしょう」(奥田氏)

2 / 3 ページ

関連記事