ノックアウト型増加 「脳梗塞で突然死」防ぐ水分と心電図

夏も危険/(C)日刊ゲンダイ

「ノックアウト型脳梗塞はもともと冬に多いといわれ、気温が高く汗を大量にかく夏は、血液から水分が抜けて固まりやすくなり、脳の動脈に血栓ができるタイプの脳梗塞が多いといわれてきました。しかし、最近の猛暑と気温の急激な変化が、夏でもノックアウト型脳梗塞のリスクを高めている可能性があります。欧州の研究でも、猛暑による心房細動の増加が証明されているのです」

■夜間の脱水症状も影響する

 では、この恐ろしい脳梗塞は、どんなタイプの人に起きやすいのだろうか?

「突然、動悸(どうき)や息切れがしたり、意識がフッと遠のいたりする人は要注意です。一般的な不整脈なら問題ありませんが、心房が細かく震えることによって起こる不整脈は心房細動といい、非常に危険です。ノックアウト型脳梗塞の3分の2が心房細動が原因だからです。心臓の中で血液がよどみ、血の塊ができて、それが脳に飛び、脳細胞に大きな損傷を与えるのです」

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