ノックアウト型増加 「脳梗塞で突然死」防ぐ水分と心電図

夏も危険/(C)日刊ゲンダイ

 それでも、まれにある心房細動ならまだいいが、常に起きている持続性心房細動だと、死のリスクはいよいよ高まることになる。

「単なる心房細動だけならそれほど心配ないですが、これに高齢、糖尿病、高血圧、心不全や心臓血管病が加わると、心原性脳塞栓症のリスクが非常に高くなることが欧米の研究により分かっています」

 では、ノックアウト型脳梗塞を防ぐにはどうすればいいのか?

「心房細動が生じる不整脈をキャッチすることが最も重要です。それには、心電図を取ったり脈を診ることです。発作性心房細動は24時間モニターするホルター心電図でも見つけにくいことがありますが、持続性は一般的な心電図で、発作性は動悸時の脈拍を診ることで簡単にわかります」

 なお、心原性脳塞栓症は就寝時や早朝に多いが、これは夜間の脱水も影響する。

「夏は十分水分を取り、お酒や不眠、喫煙や暑さによるストレスを避けるべきです。当然のことですが、水分はビールなどのアルコールでなく、水やお茶、スポーツドリンクなどで取るよう心がけましょう」

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