親次第で悪化 小5の20人に1人が夜尿症に悩んでいる

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

 夜尿症の原因は2つだ。まず、夜間に分泌される抗利尿ホルモンの分泌が不十分ということ。抗利尿ホルモンは、夜間に尿がたくさん作られないようにするものだ。

 次に、膀胱(ぼうこう)の大きさが通常より小さく、尿をためられないということ。
「遺伝的な要素も大きく、両親のどちらかが夜尿症の場合、子供の3人に1人が夜尿症といわれています」

 原因は、尿検査で分かる。抗利尿ホルモンの分泌が少なければ、抗利尿ホルモンを薬で補う。効果がイマイチなら、抗うつ薬をプラスすることもある。

 膀胱の大きさが問題なら、アラーム療法(オネショをした途端、睡眠から目覚めさせる行動療法)や膀胱の緊張を取って弾力性を持たせる抗コリン薬で対応する。

■対策3原則

 しかし、夜尿症で最も重要なのは、「親の子供に対する態度」だ。

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