友人の紹介もあり、東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科へ。そこで告げられたのが「陰部神経痛」だった。治療を担当した後藤友彦医師が言う。
「陰部神経痛というと、あまり知られていない病名ですが、肛門を支配する神経(陰部神経)に関連した病気で、そのため、その存在を知らずにドクターショッピングを重ねて悪化してしまう人が多いのです」
中には、“気のせい”と言われて心療内科や精神科に回された人もいるという。
「私のところには痔の治療で有名な病院を通じて陰部神経痛を疑われた患者さんが年に十数人いらっしゃいますが、皆さん“病名がわかってホッとした”とおっしゃいます」(後藤医師)
■肛門の奥に鋭い痛み
そもそも、「陰部神経痛」とはどんな病気なのか。