10分でOK 「メニエール病」死ぬほど辛いめまいの治療法

(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 メニエール病は、耳鳴り、難聴、めまいを繰り返す病気だ。内耳のリンパ液が何らかの理由で増えすぎて水ぶくれ(内リンパ水腫)になることが原因だが、なぜそうなるかははっきりと分かっていない。このメニエール病で注目を集めている治療のひとつが「鼓室内チューブ留置術」だ。

 メニエール病の治療はまず、運動やストレス解消などの生活指導から始まる。これでよくならなければ、薬物治療だ。

「当院の場合は紹介患者が多いので、生活指導と薬物治療を併用するケースがほとんどですが、メニエール病はストレスと強い関係があるため、生活指導は非常に重要です。これだけでよくなる患者もいます」(東京医科歯科大学耳鼻咽喉科学講座・角田篤信准教授)

 薬は、内リンパ水腫を軽減するための利尿薬、内耳の循環障害や神経機能の改善の循環改善薬、ビタミン薬、内耳機能の障害を改善するステロイド、めまいに効く漢方薬を適宜使う。精神安定剤を用いることもある。

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