先週末の猛暑はつらかった。25日は岐阜県多治見市で気温39・3度を観測。全国で1200人が熱中症で救急搬送され、3人が死亡した。翌26日は11人が死亡している。まさに“殺人熱中症”だ。
金持ちなら都会を離れて田舎に避暑を楽しむこともできるが、サラリーマンはそうはいかない。お金をかけずに熱中症を予防するにはどうすればいいのか。
参考にすべきは肉体労働者の食生活だ。建設現場の作業員など、炎天下で働いている人たちは夏になると丼ものをよく食べる。経験則からカツ丼や親子丼、牛丼、天丼などが熱中症対策になることを知っているのだろう。
とんかつ定食などの場合、夏バテ気味の人は「食欲がない」とご飯を残しがちだが、丼ものはタレがご飯にしみているので最後まで食べきれる。作業員たちは炭水化物を十分に取ることでパワーを維持しているのだ。