飲めばいいってもんじゃ…熱中症対策「正しい水の取り方」

正しい水分補給がポイント/(C)日刊ゲンダイ

 熱中症対策には十分な水分摂取が必要だ。しかし、持病によっては、特に水の取り方に気をつけなくてはならない。どういう人がそうなのか? 横浜創英大学の則岡孝子名誉教授に聞いた。

 まず、糖尿病だ。

「糖尿病の人はもともと喉が渇きやすいので、水分摂取は日頃から多めですが、間違った取り方をしている人が少なくありません」

 それが、スポーツドリンク、炭酸水、ジュースなどの取り過ぎだ。

「思っている以上に糖質が多い。水分摂取は水が基本です」

 糖尿病の人にとっては、水分摂取は食べ過ぎを抑え、血糖値上昇を防ぐという意味も持っている。そのためには、冷た過ぎない水を飲む。
 また、特に意識して飲みたいのが、夜寝る前と朝起きた時。コップ1杯の水を飲む。

「たいていの人は夕食のカロリーが最も高い。つまり、血糖値が一日の中で最も高く、血液がドロドロになっている可能性があります。それをサラサラにするのが、寝る前の水なのです。そして、朝の水は、寝ている間に失われた水分を補給するのが目的です」

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