飲めばいいってもんじゃ…熱中症対策「正しい水の取り方」

正しい水分補給がポイント/(C)日刊ゲンダイ

 一日の水分摂取量も目安は2リットルだ。

■血液ドロドロ、尿酸値アップ

 高血圧も水分摂取に要注意。

「高血圧は水分摂取量が少ないと、血液の流れが悪くなって血液のドロドロ化が進みます。逆に水分摂取量が多いと、水分は血液中に含まれるので血液量も多くなり、血圧が上昇し、心臓に負担をかけます」

 一般的に摂取量の目安は2リットルでいいが、こまめに何度かに分けて飲む。外出前・中・後にそれぞれ1杯……といったようにだ。夏の外出は、運動をしたかと思うほどの発汗量がある。血液ドロドロは心筋梗塞、脳卒中のリスクを高めるので、気をつけたい。

 痛風・高尿酸血症が持病の人は、今の時季、発作を起こしやすくなるので要注意。

「発汗で体内の水分量が減るので、尿酸値が上がりやすくなります。さらに、排泄する尿量が減少するので、尿酸の排出量も少なくなり、体内の尿酸値は一気に上がって痛風を起こしやすい」

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