猛暑で体のアチコチが脱水…胃腸の「熱中症」にも要注意

毎日暑い暑い/(C)日刊ゲンダイ

「こうした夏場の胃腸障害には、漢方薬の『六君子湯』が効果的です。胃から産生される『グレリン』というホルモンの分泌を促します。グレリンは自律神経の中枢である視床下部に働き、食欲を増進させる効果があるのです。大根おろしもオススメです。夏大根の辛味はスパイスの働きをして食欲を増進します。胃の血流量を増やして胃腸を刺激することで、胃の蠕動運動も活性化します。また、大根はジアスターゼというでんぷん分解酵素や、プロテアーゼというタンパク分解酵素などを豊富に含んでおり、疲れた胃の消化も助けてくれます」

 大根に含まれる酵素は熱に弱いため、生で食べるのが重要。細かくすりおろして食べると、酵素の働きがアップするという。
 他にも、夏場は食中毒などの感染症が増える。食べ物はなるべく加熱調理し、調理後は5~6時間以内に食べる。手洗いや食器類の殺菌消毒も普段以上に徹底したい。

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