8割が悩む歯周病 予防するお手軽便利グッズとスゴ技

予防効果大/(C)日刊ゲンダイ
予防効果大/(C)日刊ゲンダイ

 厚生労働省の調査によると、日本の成人男女の約8割が歯周病にかかっているとか。これは一大事。歯ブラシで歯の表面をこするだけの歯磨きでは不十分なのだ。今回は、虫歯や歯周病の予防に役立つ便利グッズを集めた。歯磨きに使う道具を工夫するだけで予防効果は大幅にアップする。

 虫歯・歯周病予防の基本は毎日の歯磨き。そこで便利なのが、歯の裏用歯ブラシ「トゥースリバースプロ」(サイプラス、実売2052円)。柄がカーブしており、歯の裏側にもブラシがフィットする仕組み。歯の表側も磨けるので、歯磨きはこれ1本あればOK。

 回転式ブラシを使った歯ブラシもある。「クルン回転歯ブラシ」(クルン、475円)がそれ。柄の先についた回転式ブラシを通常の歯ブラシの30%程度の力で歯に当てながら、自力でブラシを転がすだけ。2万本以上の超極細毛が歯の汚れをかき出す。歯の裏側にも当てやすく、歯茎マッサージにも使える。

■歯ブラシ以外にもバラエティー

 外食をしたときなどは、「歯みがきシート」(花王、432円)を。ウエットティッシュ状のシートを指に巻きつけ、歯の汚れを拭き取る。

 歯ブラシ以外にもある。たとえば口内専用ブラシ「雪繭」(永豊堂、1944円)は、歯茎、舌、頬の裏側をマッサージして汚れやヌメリを取る。

「口内の雑菌は、虫歯や歯周病だけではなく、口内炎や内臓疾患の原因にもなります。雪繭は、群馬県富岡産の生糸を使っており、絹の殺菌作用を利用しています」(永豊堂の担当者)

「エアーフロス」(フィリップス、1万5000円前後)は、時速70キロで水滴を噴射する歯間洗浄の専用器具だ。

「歯ブラシがうまく当たらない歯と歯の間に、取り切れなかった食べ物のカスがたまって炎症が起き、歯周病などに発展するケースも見られます。歯間を洗浄することで、虫歯や歯周病、口臭の予防を助けます」(フィリップスの担当者)

 歯磨きの後に使えば完璧だ。

 歯磨きが不十分だったり、歯周病が発症すると、口臭がひどくなる。そこで「ブレスチェッカー」(タニタ、4320円)。

 息を吹きかけることで、0~5の6段階表示で口臭の強さをチェックできる。

 歯磨きや口内洗浄をしても、歯周病菌や雑菌がついたままの歯ブラシを使っていては意味がない。「MAXSON歯ブラシ除菌器」(テクレッドジャパン、4500円前後)は、ブラシを逆さまにして差し込みスイッチを入れれば、紫外線を照射して自動的に5分で電源が切れる。歯ブラシ最大4本、舌ブラシ最大2本、合計で4本まで同時に除菌できる。

「歯ブラシなどは水洗いでは除菌できず、歯周病菌や雑菌が繁殖してしまいます。ブラシの使用後に除菌することで、次に使う際、ブラシから口内に雑菌が入るのを防ぎます」(テクレッドジャパンの担当者)

 旅行などに持ち歩きやすい、歯ブラシ1本用の携帯用タイプ(2500円前後)もある。

 各商品は、東急ハンズやロフト、ドラッグストアなどで。「MAXSON歯ブラシ除菌器」は「ケンコーコム」(http://www.kenko.com/)などネット通販で。

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