コツはいるが手術より確実 「多汗症」に効くボトックス治療

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

「ボトックス治療には、コツがいります。皮膚から2ミリのところに45度で注射を打つことで、薬の効果を十分に発揮できる。しかし、ボトックス治療を繰り返していると、皮膚が硬くなって、適切な場所にうまく注射できないことがあります」

 ボトックス治療が駄目だった――とがっくり肩を落とす前に、治療が正しく行われていたかを考えるのもひとつの方法だ。ちなみに、かつては汗腺を薄く切り取る手術もあったが、ボトックス治療の方が確実で患者の負担が少ないので、手術を行う医療機関は減少傾向にあるという。

「現在の日本はまさに亜熱帯。これだけ高温高湿度の日が続けば、むしろ汗をかかない方がおかしい。汗にそれほどこだわらなくてもいいのではないかというのが正直な気持ちですが、それでも多汗症で悩んでいるなら、多汗症治療をうたう医療機関を受診されてはどうでしょうか」

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