コツはいるが手術より確実 「多汗症」に効くボトックス治療

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

■全身に大量の汗なら他の病気の可能性も

 手のひら、足の裏、顔、頭などの原発性局所多汗症の重症例には、交感神経を遮断して汗を止める胸部交感神経ブロックや胸腔鏡下交感神経遮断術がある。この治療は、「止めたい箇所の汗」は止まる。しかし、人間は汗を一度にかく量は決まっていて、手のひらや足の裏などに汗をかかない代わりに、別のところ(下半身など)から汗が出る代償性発汗の問題がある。

「代償性発汗のところに塩化アルミニウムを用いるなどして様子を見ます」(安部部長)

 また、大量の汗を「全身に」かく場合、甲状腺などの代謝性疾患や更年期障害など他の病気の可能性がある。この場合はすぐに病院を受診すべきだ。

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