スポーツ選手はイメージトレーニングとして、理想的なフォームを頭の中で繰り返し描く。ニューロフィードバックもそれと似ている。
「マヒした指、手、足を動かすことを繰り返しイメージしてもらいます。それによって、手足の動きと連動している脳の運動野の脳細胞が活性化されるのです」
■脳の動きを“見える化”
ただ、「イメージ」なので、脳の必要な部分が本当に活性化されているかがはた目には分からない。さらに、実際はできないことをイメージすることは、それ自体が難しいという。
「指を動かしている“映像”を思い浮かべるのは比較的容易にできますが、それは指を動かすことをイメージするのとは違います。活性化させたい部分の脳を使えているか、きちんとイメージできているかを客観的にチェックするために、近赤外分光法(NIRS)を用いました」